2016年9月27日火曜日

20160920 お別れ会



早いもので、あっという間に2年間の任期が終わろうとしています。

あと3日後にはもう東京にいるかと思うと、 嬉しいような、寂しいような。

先日は、活動先のNGOでお別れ会をしてもらいました。立派な額縁に入った賞状も頂きました。

ボランティア活動中は、同僚たちと口論になったり、愚痴を言いたくなったりすることもありましたが、終わってみると、本当にお世話になった、ここで働いてよかったな、という気持ちでいっぱいになるものです。

そして、生産者の人たちとも、しばしのお別れ。
やり残したことが沢山あって、心残りもありますが、またいつの日か、絶対に彼らをまた訪ねたいと思います。





長い間の活動で、家族のように接してくれるドミニカ人の人たち、

想い出いっぱいで日本に帰れることに感謝です!


あの時思い切って、協力隊に参加することを決断して、本当に良かったなと思います。

2016年7月26日火曜日

川遊び

暑さの厳しいダハボンの夏。

カンカン照りの乾燥した盆地は、36度を超えることもザラではありません。

週末になると、沢山の人が避暑の為に川へ出かけます。

私が今週行ったところは、マサクレ川の上流地域(ドミニカ共和国内)。

広くて浅い(膝上くらい)川の上には、マンゴーの枝が生い茂り、涼しい日陰をつくっています。

時々、ボトン、という音と共に、熟れたマンゴーが川の中に落下します。






定番の川辺で料理。

鶏肉に下味をつけ、グゥアンドゥーレ(緑の豆)を選別し、お米をとぎ、薪で料理します。

ドミニカ人(ダハボン?)の女性は、野外での料理に慣れていて、下準備も、調理の手際も、とってもスピーディー。




薪で煮た鶏肉の煮込みが、実はとっても美味しいのです。


ご飯を食べ終わったら、川の中で胸まで冷たい水につかり、ロンを飲みながら家族や友人ととめどなくお喋りをして日を過ごす、というのが、ダハボン流。



田舎の暮らしを満喫できた週末でした。





2016年7月22日金曜日

『新しい風』


任地ダハボンに、新しい仲間がやってきました!
環境教育隊員のKくん。


コンポスト(生ごみでつくる堆肥)指導を行っています。

最初は、なかなかコンポストを学びたい人が見つからず、市役所の裏側で毎日せっせとたね土をかき混ぜたK君。

自作の堆肥サンプルとスコップ、作り方の指示書を担いで婦人会や農家を回っていました。
 


6ヵ月経った今では、沢山の地区や村へ出張指導に大忙しです。


ボランティア活動にやっぱり情熱は欠かせません。

2016年4月12日火曜日

学びと失望。 農畜産物展示会(Feria Agropecuaria)2016への参加

 
投稿が遅くなってしまいましたが、3月の第一週に活動先NGOと、ダハボンの生産者の方達と一緒にFeria Agropecuaria2016へ参加してきました。

 
農業省のブース
この国で行われる展示会の中でもかなり大規模なものだったらしく、

巨大な会場に企業や農業省・生産者のブースが立ち並び、牛・豚・やぎ・羊・うさぎ等の家畜をはじめ、沢山の野菜や加工食品が展示・販売されていました。

 

写真はパイナップル販売のトラックです。1日に2回、午前と午後に、生産地から直接届くパイナップル(3個100ペソ=250円くらい)は、毎日たくさんの人が列を作っていました。
 
迫力と、可愛いらしさ満点の動物達
 
 
生まれて初めて牛に乗りました。
 
ウサギは食用です。。。
 
 

私の活動先NGOのブースはこちら。
ダハボンで手作り調味料を販売するの女性と、ピーナッツボトル生産グループの婦人会長と私の3人で、朝から晩まで8日間頑張りました。

圧倒的な来訪者数のおかげで、商品が沢山売れたのはとても良かったことなのですが、様々な費用(ダハボン―首都までのガソリン代、首都での交通費、宿泊費、雑費)等がかさみ、全く採算はとれず。
人のアクセスが多い場所での在庫管理の難しさ、商品の見せ方の工夫、コスト計画の重要性について、展示会の楽しさと共に、難しさも体験した8日間でした。

そもそも活動先NGOの職員がほぼ現場に来ずに、お金の管理も全てボランティアに任せきりという状況だったので、この経験を一緒に共有できなかったことは残念でした。



前メヒア大統領も                             初めての接客??
生産者の女性達が消費者と直接交流し、試食を通して商品についての感想を聞いたりする中で、とても気づきや学びが多かったと言ってくれたことが、せめてもの救いです。
 

 

 


 
 



 
 
 

2016年3月16日水曜日

Sonjaさんと写真コンクール

最近、とても素敵な出来事がありました。
写真家Sonjaさんとの出会いです。

普段はオーストラリアでカメラマンとして活動している彼女ですが、この時は中南米を回る旅をしながら、ボランティアで写真を撮っているところでした。
ちょうど彼女と出会った時、私は活動の中で一つ大事な仕事を抱えていました。

「世界を変える女性達」という写真コンクールへの応募です。ドミニカ共和国のBHD銀行が公募している、地域社会の為に働く女性をテーマにしたものです。
参考URL(http://www.mujeresquecambianelmundo.com.do/)

活動先のピーナツ生産者の女性から相談されて、写真を撮りに行く約束をしていたのですが、
このチャンスにプロのカメラマンである彼女にお願い出来たらと相談してみると、快く応じてくださいました。

そして早速撮影をしてきてもらった作品がこちらです。













いつも活動の中で見ている風景が、まったく違うもののように感じられます。



どの写真もとても綺麗で、プロの仕事はやはりすごいなと感動しました。

これらの写真をCDに焼いてコンクールに送ったところ、翌日すぐに銀行から彼女の活動について問い合わせる電話が掛かってきたそうです。
良い結果がでますように。

2016年2月24日水曜日

首都出張(陶芸教室)

 
先日、首都へ出張し、国立美術学校で陶芸を教えているシニア・ボランティアの方を訪ねました。

訪問のきっかけは、任地ダハボンでエコ・ツアー開発を行っている地元ボランティアの方たちから、お土産品として土焼きの工芸品を作りたいという話があったことです。

工芸品を創るにあたり何が必要なのか、まず何から始めたらよいのかを知る為に、地元の土を持参し、相談に行ってきました。
生徒さんの作った沢山の陶芸作品がありました
 
 
 
 

 特に目を引いたのが、このガラスを使ったアレンジです。

ビール瓶等を砕いたものを敷き詰め焼成すると、土だけではできない独特の色合いと模様が生まれます。


シニア・ボランティアの方からの宿題は、

1.陶芸用の窯を探すこと 

2.より陶芸に適した土を探すこと 

3.何をつくるか関係者とアイデアを出し合う(お土産品としてダハボンならではのものを創る)

ということです。
任地に帰ったら、引き続き地元ボランティアの方たちと活動を進めていきます。

海外に住むと、懐かしの味を求めて、工夫を凝らして日本食を創るものですが、

私の住むダハボンと違い、首都ではアジア系の野菜や新鮮な魚や肉が手に入りやすく、材料の条件は圧倒的に有利です。

シニア・ボランティアの方の奥さんがちらし寿司と酢豚、アジの刺身を作って下さりました。

大変なご馳走です。
 

2016年2月19日金曜日

レストラゥシォン市とドライ・フルーツ


 


今年から、新しい活動先が増えました。ダハボン市の南西に位置するレストラゥシォン市で、ドライ・フルーツを生産している女性達のグループです。写真の通り、見渡す限り山ばかり、標高600mほどの小都市です。




ハイチとの国境地帯でもあり、ダハボン県の中でも一番貧困率の高い市ではありますが、

森資源が豊富で、道端に自然にパイナップルが生えていたり、綺麗な花が咲いていたり、ハチドリや蝶々も見ることができます。

涼しい気候、綺麗な川、オーガニック野菜・コーヒー栽培等の土地の魅力を活かして旅行者を受け入れ、エコ・ツーリズムのルートを作りたいということで、地元のNGOやボランティアの人達が積極的に動いています。

"レストラゥシォン市の人達は自分たちは貧しいと言うけれども、肥沃な畑で新鮮な食べ物を生産できて、川からはエネルギーを、山からは木材も調達できる。私たちからしたら彼らは億万長者だよ。彼らにはそのやり方を教えてあげなくてはいけない。" と現地ボランティアの方が言っていたのが印象的でした。

彼女が、ドライフルーツを作る女性グループの取りまとめ役です。
今回は、お土産品として、そしてスーパーや地元で販売する為にドライフルーツ商品の開発をやりたいという話で、ボランティアの私にも声がかかりました。これから、オリエンテーション・商品開発をやっていきます。どのように活動が展開していくか、今後が楽しみです。